同志社ヒーローショー同好会(同志社戦隊タナレンジャー)
『学生特撮サークル&キャラクター図鑑』第3回は同志社ヒーローショー同好会さんに伺い、インタビュー取材をさせていただきました!
同志社戦隊タナレンジャー
同志社大学を守るため、学長により極秘に選ばれたヒーローチーム。同志社生としての強い意志を持って、学生たちの自由と平和、そして京都・関西の子どもたちを守るために戦っている。ヒーローとして活躍し続ければ4単位が支給されるが、その正体がバレてしまったら記憶を消されて普通の学生に戻ってしまう。リーダーのタナレッド(左)のほか、タナイエロー、タナピンク、タナグリーン、タナブルーといったメンバーが他にもいるぞ!タナシルバー(右)は2045年からやってきた未来の同志社生だ。
勉強しない大学生を狙い、統率して支配しようとする悪の組織D.D.Oと日々戦っている!
同志社ヒーローショー同好会
【活動拠点】
同志社大学 京田辺キャンパス(京都府京田辺市)・今出川キャンパス(京都府京都市)
【活動内容】
学校、近隣の幼稚園や病院、福祉施設などでのヒーローショー公演をメインに活動。
―タナレンジャーに関するこれまでの設定や、レッド・シルバー以外のメンバーについて教えてください。
イエロー、ピンク、グリーン、ブルーの4人がいます。最初のイエローは男性キャラだったのですが、現在は女性の2代目がいます。初代男イエローが実習などで忙しくて、新たに女性イエローが登場したという設定です。最近は初代と2代目が交互に登場していますね。名乗りはレッドと合わせて、「刻み込め!魂のビート!タナレッド!」「キャンパスを駆ける黄色い閃光!タナイエロー!」「舞い踊れ!桜の使者!タナピンク!」「緑を愛する草食系!タナグリーン!」「好きな色は青!タナブルー!」となっています。ブルーはオチです(笑)。ちなみに『D.D.レンジャー』っていうニセ戦隊が出てきたことがあって、その時のニセブルーは「嫌いな色は青!」でした。
その他、お助けキャラとして『タナシルバー』と『イマブラック』がいます。
―イマブラック?タナブラックではなく?
同志社大学はこの今出川コースと京田辺コースがあるんですね。タナレンジャーは田辺発祥なので、今出川キャンパスを一人で守る一匹狼のヒーロー、イマブラックというのを登場させたんです。
シルバーは2045年の未来の同志社大学からやってきたヒーローなんですね。「誰も設定なんて覚えてないやろ」って思っていたんですけど、文化祭で小さい女の子が「未来から来たタナシルバーや!」って言ってくれて、マスクの中で号泣したことがあります(笑)。
―敵についてはどうなっているのでしょうか?
敵組織は『同志社ダークサイドオーガナイゼーション』略して『D.D.O.』といいます。元々同志社大学は自由な校風でして、学生に自由な方が多いんですが、それを妬んでなのか「もっと勉強を真面目にやるべき」と同志社生の自由と平和を奪って、自分たちで統率してしまおうという組織なんです。D.D.O.の全面指揮を執るのは敵幹部『ダークネス』です。『D.D.O.』と理念が一致したのか、今はリーダーとして大幹部の座について日夜暗躍しております。そしてそのダークネスの配下に、『ダークナイト』(写真右)や『デスピエロ』といった怪人がいます。
欠かせないのが戦闘員の『ゲバー』です。戦闘員の彼らは自由すぎて堕落しきった同志社生の成れの果てなんですね。「ゲームは1日24時間ぐらいやって、勉強はしません」みたいな。D.D.Oは利用できそうな負の心を持ってしまったやつらをどんどん取り入れて戦闘員にしているので、「お前たち気を付けろよ」という意味も込めています。
他にも、4年間何もない田辺に閉じ込められた闇から生まれた怪人『ヨンタナ』とか、『留年魔人』とか、被害妄想激しめの内部生が怪人になった『闇のナイバー』とかがいます。
―留年魔人はやばいですね。
ショーでも「大学在学中に俺はワールドカップを二回見たぞ」とか「元カノが社会人と付き合ってる」とか「弟に先に卒業された」とか。留年魔人が率いている手下も、留年したことを就活でごまかす『就活魔』とかバイトのしすぎで留年した『バイト戦士』、どこまでも自分に甘くて留年してしまった『甘えゾンビ』とかいますね。最後は真面目な応援のおかげで倒せたんですけど、厄介な相手でした。
―主な活動というのはどういうものなのでしょうか?
学校、幼稚園等の教育施設、福祉施設、病院、そして地域のイベントなどから依頼を頂いて、ヒーローショーを通じた地域貢献をするというのが第一の目的です。その他にも田辺キャンパスのクローバー祭、今出川キャンパスのEVE祭で自発的に規模の大きなショーをやっています。大学の公式パンフレットとかにも載ったりして、認められた気持ちがして嬉しいです。
とはいえ、我々大学生が楽しいことをするということも目的としてありますね。まず「特撮が好き」というのがあったわけではなく、「集まって何か楽しいことをやりたい」「イベントをやりたいけど行動力がない」という人たちが集まって何かをやろうとした結果、こうなりました。これまでの京都では前例がなかった活動なので、公演を見てくれた人たちが声をかけてくれるようになって、サークルも大きくなって。
遊びじゃない遊びというのがモットーですね。人に見せるものだからちゃんとしたものを作りたいという思いはありますけど、それ以上に「大学生が本気でやったらこんなことができるんだ」というのを子供たちに感じとってもらえたらなぁって思います。
テレビのヒーローもプロだしかっこいいんだけど、どうしてもビジネスが絡んでしまう。逆に「自分達ならできることはなんだ?」っていうとギリギリ大人な子供の大学生が本気で遊んだらこんなことができるんだぜって。なので、最初はヒーローに詳しい人とかは全然いなかったんです。
―一番力を入れたショーではどんなことをされましたか?
文化祭では偽ヒーローの登場や『スーパータナレンジャー』へのパワーアップなどのネタを仕込んだことがあります。食べ物の出店で、シルバーが未来から持ってきた設定の『タナウォッチ』という強化アイテムを子供たちに配って。みんなの応援とタナウォッチでパワーアップ!という企画をやりました。
―キャラクターの造形はどうしているんでしょうか?
タナレンジャーは造形が好きな先輩方が最初に作ったものを引き継いでいます。度々の補修はありますが、6年間ずっと使っていますね。シルバーは1年前にOBにデザインを依頼し、当時の先輩がメインで設計、制作、そして新入生が微調整して完成したスーツです。
―このサークルにしか無い!という魅力はどんなところにあるのでしょうか?
自由なところです。設定や脚本も自由ですし、メンバーもヒーローやアニメ大好きみたいなオタクから、スポーツマン、国際色豊かな留学生と幅広かったりもします。皆でカレーキャンプをしよう、大学生らしくワイワイしようとか、そういう切り替えの自由さもありますね。ヒーローショーサークルから思い浮かべる物とは違うかもしれないです。伝統を守りつつ、色々な人がいて色々なことをやっています。
他の要素としては地域密着、子供との近さですね。タナレンジャーは大学生のヒーローなので、一緒に遊んだり、スイカ割りなんかもしました。
―これまでやってきて苦労したことや嬉しかったことは?
アクションのプロや芝居のプロはいないので、自分たちで一から研究しなきゃいけないのには苦労しました。盛り上がっているのかな?って、不安になるときもありますし。
嬉しかったのは子供がタナレンジャーを認識してくれたことですね。長く続いてきた証でもあるし。子供たちの兄ちゃんぐらいの感覚かなあと思っていたら、ちゃんとヒーローとして見てくれているんです。子供のころ自分が憧れていたヒーローになっていると思えるんですね。子供たちが応援してくれるだけで涙が出てきます。
―団体としての目標は?
色々な人にタナレンジャーを知ってもらえて、子供たちにヒーローとして応援し続けてもらうことですね。応援をもらって今後このサークルも続いていけば嬉しいです。その為にも後身の育成に力を入れていきたいです。
―最後に、読者の方に伝えたいことをお願いします!
とにかく、『同志社戦隊タナレンジャー』という名前を覚えて欲しいです!
京都にはタナレンジャーがいます!
取材協力していただいたタナレンジャーの2人とダークナイトに、早稲田戦士たちに代々伝わる「ワセダブルピース」のポーズを取っていただきました!
ありがとうございました!
【同志社ヒーローショー同好会 イベント・メディア情報】
・クローバー祭(京田辺校地)
11/5(土)、11/6(日)には毎年恒例、タナレンジャーの拠点でのヒーローショーを行うぞ!
一昨年は新装備によるパワーアップ!昨年は新戦士・シルバーの参戦!様々な展開を繰り広げてきたクローバー祭。今年はどのような戦いが待っているのか!?
・イブ祭(今出川校地)
こちらも毎年恒例のイブ祭公演!毎年やってくる、様々な同志社生の闇が具現化した怪人達!タナレンジャーは勝利できるのか!?
(※11/26(土)~11/28(月)のうち、いずれかの日程で公演予定。)
・サークル公式ホームページ
https://www.d-heroshow.org/tanarangers/
・サークル公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UChU5udumavRybS7ObFQdq-Q
クローバー祭・イブ祭でのヒーローショーはYouTubeでも公開予定だ!